主婦が婦人科がんになるということ:40歳代で婦人科がんの手術を受けたAさんの語りから (9)

9.全身を総合的に診てほしい

 

 今日はがんの検査で婦人科、明後日は内科、その次は整形外科だけど乳がんの方の予約をしているからって、なんか全部をいっぺんに診てくれるということは出来ないのかな。このきつい(弾性)ストッキングを1年中きっちり上げているので指の関節が痛くなってしまって、この指を診てくれるのはいったいどこなんだろう。婦人科じゃ見てくれないですし、〇〇病院の整形外科って、また改めて電話で予約をして、大きい病院は紹介状がないと手数料が取られるからおいそれと大きい病院にかかれない。そうすると近所の整形外科ってなって、インターネットで自分の指の状態を入れて、検索して出てきた病院に行ったんです。

 

 こういう私たちをきちんと診てくれる先生がいたら教えてほしい。ちゃんと全身を診てくれる先生。

 

 手術した病院の担当医は、同じ病院でも整形外科に電話して予約して診てもらってって。内科に電話して予約して診てもらって、泌尿器科電話して予約して診てもらってって。この先生一人で診てくれない。

 

 症状だけ言えば、皮膚科に、整形外科に、耳鼻科に行けばいい、足の痺れがあれば神経内科に行けばいいというのはわかるけど、もとを正すとここにあるわけだから。違う病院にかかればまた一から書かなきゃいけない。確かに問診票には「過去5年以内に大きい病気をして、手術をしたことがありますか」と書いているけど、病気が病気だから掘り下げて書かなきゃいけないのかなって思いますよね。5年以内だから書かなくてもいいだろうと思うけれど、これ書かなきゃまずいよなって。リンパ浮腫を発症していて、現在弾性ストッキング着用って書いたって、なんのリンパ浮腫かわかんないだろうな、先生。そうしたらやっぱり書かなきゃならないですよね。婦人科がんっていっても、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん、全部をひっくるめてのがんがあるし。

 

 

 

(10)へつづく。