主婦が婦人科がんになるということ:40歳代で婦人科がんの手術を受けたAさんの語りから (14)

14.生きることのつらさ

 

 

 私は地下鉄やバスの中でそういう(優先席に座ったら非難されるなどの)嫌な思いをしているから、なるべく混む時間帯は避けてバスや地下鉄を利用しています。やっぱり言われると自分自身すごくショックだし、周りの目線を考えると、とっても自分自身がかわいそうになってくるんですよね。死んでしまった方が早いんでないかって思ったくらい、ほんとに私、自殺しようと思ったくらいで。こんな中途半端な体になるなら手術の時に先生殺してくれたらと何回も思ったことあります。殺してくれればよかったのにって。そんなね、きれいに腫瘍取る前にブスッと殺してくれればこんな思いしなくてよかったのにって、もうこの9年間で何回もあります。

 

 <中略>だから私は手術をして抗がん剤やって、その抗がん剤の後遺症もあるけど、その後の方が、生きているほうがつらかった。

 

 

(15)へつづく。