やっぱりがんになっちゃった:乳がんの手術を受けたBさんの語りから(9)

9.気持ちを言葉にすること

 

 

1) 自分の気持ちと見つめ合う

 

 (話すことで変わったことが)あります。ここでやった書くことと話すことって、まとめて言おうかなって思ったんだけど、話すことと、書くことって自分の気持ちがだんだん整理されるんですよね。あと、自分の気持ちと見つめあえるんです。

 だからただ頭の中で漠然と不安だ不安だじゃなくて。じゃ、何が不安なのかなって、しゃべってみたり、書いてみると、これは大変ね、これは大したことないなとか、意外とわかってきますね。

 

 

2) 気持ちが整理されていく

 

 (話すことと書くことで、)ちゃんと整理されていくのがとても感じられて、だから書くことに参加できたことってとてもよかったんですよね、私の中ではね。

 自分の気持ちを言葉にするということですね。話すことの言葉とか、書く時の言葉とか、言葉にしてみたら意外とどこら辺が一番きつかったかなっていうことが分かってきて、こっちは別にいいやって、ちょっとそぎ落とせるような感じで。じゃ、これに対して私はどうしたらいいのかなって整理されて行きますね。

 

 

3) 私の歴史が残っていく

 

 時々ですけど。今回もですが、こういうインタビュー受けるにあたって自分のその時のことを整理したりするじゃないですか。で、パソコンにちょっと取っておいて、まえは委託事業の時に報告会の時に書いた文書とかサロンの時の文書を読むと、また今の自分と違う気持ちがそこに盛り込まれていて。私、この時の気持ち忘れてるなとか、ピアサポートを初めてするにあたってどんなことを気をつけていたとか。

 そこら辺、例えば机の並べ方とか、椅子の並べ方でも目線が合わないようにしているとか。最初の時ってそういうところもね、気にしてピアサポートの場にあたっていて。Dさんと一緒にどういう環境を作ったらいいのかねって、そこら辺から始まっていて。だから、私の遍歴が残っていく、気持ちの遍歴でもあるし、がんの歴史がある。

 

 

(10)へつづく。