やっぱりがんになっちゃった:乳がんの手術を受けたBさんの語りから(20)

20.サロンに来た方への配慮

1)  無理強いしないで、その人のペースで

 

 

(サロンに来て話せない人への配慮は、)そうですね、あの、遠くから話を持って行きます。

 遠くから、雑談から。いきなりがんの話をしないで少し信頼関係を持ってもらわないと話してもらえないじゃないですか。

 だからそこは、1回目2回目は、全然がんの話をしないでただ聞いて。 

 今日は皆さんの話を聞きに来ましたってはっきり言う方もいるんですよね。

 でも、お話しているうちにやっぱり自分のことを話されるんですよ。

 だからそこは無理強いしないでその人のペースに合わせて、ちょっとずつちょっとずつ。

 だから黙ってたら、今日はこのお菓子がおいしそうなんだよとかって、そんな感じで。

 だから本当に無理強いをしてないことですかね。気にしていることは。

 そう、だから下手したら洋服の話から始める。ああ素敵な洋服ですねとか。

 

 

2)「帰った後つらくなかった?」と確認する

 

 やっぱり信頼されないと、深い話になったらこの人にしゃべっちゃったら、なんかあとからね、不利益がおきるんじゃないかとか、話したことで落ち込む方がたまにいるんですよ。いっぱいしゃべったことで。だから次に来た時に、帰った後辛くなかった?とかっていうのをちょっと確認させてもらって。

 だから自分も気持ちがハイになっていっぱいしゃべっちゃって、なんか帰り道、あんなことしゃべんなきゃよかったとか、そういう経験をしたことがあるので。だからそういうのが無かったですかとかってちょっと確認させてもらって。私の場合(の配慮)はサラッとですよ、サラッと。

 

 

(21)へつづく。