やっぱりがんになっちゃった:乳がんの手術を受けたBさんの語りから(21)後編

21.がんサロンでつながる (その2)

3) 告知の時に病院で伝えてくれたら

 

 (病院からのがんサロンなどの情報提供をすることについて、)そうですね。ただね、その情報が、その時期に伝えてみるかどうかなんです。D病院にもがん患者さんのチラシとか置いてるんですけど。なかなか余裕もないかもしれないですね。

 患者会のあるメンバーでそういうの(がんサロンの一覧)を作った方がいいからって、ちっちゃいのを作っているんですね。で、先生告知するときに渡してあげてとか、そういう形をとれないだろうかとか。

 

 

4) 一番辛い時につながるシステムがない

 

 一番辛い時にサポートする。それで今患者連絡会でも診察されたときから緩和ケアだというけど、実際(がんサロンに)つながっている人なんていないじゃないですか?って言ってるんですよね。どうやってつながっているかわからないし、だから本来だったら告知されるときに緩和ケアの看護師さんも同席してくれるとかね、なんかそういうシステムにない限りはなかなかつながらないですよね。

 

 

5) 病院職員もがん相談支援センターを知らない

 

 相談してくれる先生の場所もわからないという患者もいたから、今年はなんかそこも力を入れるそうです。告知するのに知ってもらうために相談支援センターが、まず病院の職員が知らない、そこの仕事の内容とか。それじゃおかしいですよね。去年がんサミットそういう話が出て、入りずらい相談支援センターもあったりとか、頑張っているのに病院内の他のスタッフが知らないっていうのがあるからもったいないですよね。みんな頑張っているのに、本当に。

 

 

6)あとで見返せるように情報を渡す

 

 (情報の提示は、)ただ、それをどういうかたちで渡せるかがこれからの課題ですね。作ったけれどもどうやっていこうかって。

 だからとりあえず渡せて鞄にしまってもらうところまで見届けてくれれば、あとできっとまたね、何かしらって見てくれるかもしれないんでね。

 

 

(22)へつづく。